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PTSNAME(3) Linux Programmer's Manual PTSNAME(3)

名前

ptsname, ptsname_r - スレーブ擬似端末の名前を取得する

書式

#define _XOPEN_SOURCE       /* feature_test_macros(7) 参照 */

#include <stdlib.h> char *ptsname(int fd); #define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */
#include <stdlib.h> int ptsname_r(int fd, char *buf, size_t buflen);

説明

ptsname() 関数は fd で参照されるマスタ擬似端末 (pts) デバイスに対応する スレーブ擬似端末デバイスの名前を返す。

ptsname_r() 関数は ptsname() のリエントラントなバージョンである。 この関数は、スレーブ疑似端末デバイスの名前を、 NULL で終端された文字列の形で buf で指定されたバッファに格納して返す。 buflen 引き数には buf のバイト数を指定する。

返り値

成功の場合、 ptsname() は静的記憶領域の文字列へのポインタを返す。 この記憶領域はこの後の ptsname() の呼び出しで上書きされる。 このポインタを free してはいけない。 エラーの場合は NULL ポインタを返す。

成功の場合、 ptsname_r() は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外の値を返し、 errno をエラーを示す値に設定する。

エラー

(ptsname_r() のみ) buf が NULL である。
fd がマスタ疑似端末デバイスを参照していない。
(ptsname_r() のみ) buf が小さすぎる。

バージョン

ptsname() は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。

準拠

ptsname() は UNIX 98 疑似端末仕様の一部である (pts(4) を参照のこと)。この関数は POSIX.1-2001 で規定されている。

ptsname_r() は Linux による拡張である。 この関数についての記載があるものとして Tru64 と HP-UX があるが、 これらの OS での実装ではエラーの場合 -1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。 移植を考慮したプログラムではこの関数の使用は避けること。

関連項目

grantpt(3), posix_openpt(3), ttyname(3), unlockpt(3), pts(4), pty(7)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2008-09-03